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たったひとつの「真実」なんてない: メディアは何を伝えているのか?

献血の際に読んだ本 その2

たったひとつの「真実」なんてない: メディアは何を伝えているのか?
森 達也 (著)

昨日、献血に行ってきたのですが、その際、社会学に関する本とこの本の2冊を読んできました。社会学の本は言葉はやさしいのですが、頭の中でイメージをするのが難しかった本。それに比べ、今回ご紹介する本は仕事に関連する本だったので、読みやすい内容でした。

さて、この季節、太平洋側に住んでいる友人と連絡をとると決まって言われることがあります。

「今年は大雪で大変だな。」と。

富山というとどうも雪国のイメージがある上に、テレビでは日本海側の豪雪のシーンを放送する。それで雪で大変だろう、と想像してしまうようです。平野部は雪が降らない上に、たまに降ってもすぐに融けてしまうので、積もっていない。それなのに山間部が紹介されると、富山県中が全て雪に埋もれてしまうイメージを持ってしまう。これが、メディアの力であり、恐ろしさでもあります。

伝える難しさ

伝える仕事をしているためでしょうか、メディアに限らず、人にモノを伝えることの難しさを痛感しています。

人に伝える、というのは、自分が見たり感じたりしたことを、言葉などのメッセージ手段にあうように頭の中で編集しなおし、相手に伝達することです。PC用語で例えると、データを圧縮して送るようなイメージ。相手は私のメッセージを頭の中で展開し、自分の中に取り込もうとします。

その際、情報が歪められる箇所が2箇所あります。自分が伝えようと情報を編集する時。そして、相手が伝えた情報を間違って解釈してしまう時です。

さて、言葉の情報は理解するのに時間がかかるのに対し、映像はストレートで情報が入ってきます。その分、相手も信じやすい。テレビから流れるニュースは全て真実、と思ってしまいます。この真実という言葉ですが、「ありのまま」と置き換えるとわかりやすい。「ありのまま」を全部、伝えることなんて到底できないのに、全部伝わるもの、と錯覚しがち。メディアに洗脳されてしまうのです。

富山の山間部の大雪のシーンを放送する。さらに順番の重要。太平洋側のカラッとした青空のシーンの後、どんよりとしたねずみ色の空を放映すると、インパクトの強い映像となり、益々悲惨さが増します。

富山県民は、雪に閉ざされて、ずっと雪掻きに追われている。

映像は簡単にそういったイメージを植え付けることができるのです。

販促に利用

この本では、メディアがどのようにして番組を制作するか、ということを述べることで、多面的なコトのほんの一部しかメディアは伝えられない、ということを紹介しています。

この考え方、押し広げて販促物を作る際に利用すると、効果的なものが作れるように思います。重要な部分をクローズアップ(業界用語ではフレーミングというらしい)させること。そして、ストーリーの立て方です。

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真実を伝えよう、と多く語れば語るほど、伝わりにくくなる。何を伝えるか絞り、それを効果的に見せるよう工夫することに注力しなければならない、ということです。

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