正義とは
最近、夕食後に軽い内容の本を一冊読むのが日課になってきました。「14歳の世渡り術」シリーズは、大人が読んでも面白い。知っていることを偉そうに喋るのではなく、知らないことを謙虚に受け止めることの大切さを痛感します。
昨晩、アンパンマンのやなせたかしさんが子ども向けに書かれた本を読みました。
やなせさんは、子どもの頃に母親に捨てられ伯父さんに育てられたり、戦争に駆り出されたりした経験をもっていらっしゃいます。そんな中で「正義」とは何か、をずっと考え続けらてたのだ、と思います。
「正義」については、やなせさんも行かれた戦争が真っ先に挙げられます。お互い、正しいことと思っているのでタチが悪い。トップは自分の利益だけしか考えていなかったりするのですが、それに宗教や思想を加え、上手く歪められて「正義」となります。
さて、私が子どもの頃に流行った戦闘物は、「善」と「悪」がはっきりとわかれていました。戦後、流行ったマンガやアニメで、私自身、ああいった物ばかり見続けていたので、大人になっても「正しいものがある」と洗脳状態でいるのかもしれません。
アンパンマンでは、ばいきんまんといった悪役も出てくるのですが、「善」と「悪」が入り混じったキャラクターにすることにより、純粋な悪人はいないことを表現されているそうです。時と場合によっては、「ひとりよがりの正義」のために、「善人」にも「悪人」にもなりうる「人間のか弱さ」を知らしめててくれるのがアンパンマンだ、といえそう。
やなせたかしさんが著書の中で「正義」とは、人を倒すことではなく、人を助けること。不正があった時に、自分が犠牲になることを顧みず飛び込んでいける勇気、と述べておられます。実は、この考え、仕事にも当てはまると思います。資本主義の弱点である「利益のために不正を侵す」ことにブレーキをかけてくれるのは「正義」だからです。
哲学なんてのは一切勉強していない、とやなせさんはおっしゃおっておられるのですが、著書の最後に書いてある「アンパンマンの主題歌」を読み直してみると、立派な哲学者だと思いました。
さて、今回の著書なのですが、シリーズもので、中曽根康弘さんをはじめ、いろんな人が書いておられます。「14歳の世渡り術」シリーズについで、この「未来のおとなへ語る」シリーズも結構、ハマりそうです。


