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2012/03/14
昨日よりラジオ深夜便のウェブ再放送が入れ替わりました。
先週、ラジオ放送を聞いて感動した玄侑宗久さんのストリーミング放送も加わりました。
http://www.nhk.or.jp/shinyabin/jyoyou.html
震災を通じて、日本人の根底に流れる思想を読み解いてくださっています。特に後半がオススメ。方丈記を通して日本人の無常観をわかりやすく解説してくださっています。
私自身、今回の地震で直接の被害はなかったのですが、虚しさが続きました。一年間、いろんな書物を読んで自分なりの答えを見いだしたつもりなのですが、玄侑宗久さんの説明は、はるかにわかりやすい。
昔から天災の多かった日本では、自然を筆頭にいろいろなことから無常観を学ぶ機会が多かったようです。天災などの災害、争い事など、移り変わる世の中から「諸行無常」を悟るのですが、仏教の三法印はそこで終わらない。「諸法無我」、全ての物事は他者との関係でのみ生じる、というレベルまで高めます。教えでは、絶対的と考えられる神や仏すらも関係の中で成立する、というもの。
そして全ての物事が縁によって起こることを悟ると「涅槃寂静」という穏やかな境地に行けるようです。
トークの中では、福岡伸一さんの話題も出てきました。私たちの身体は常に、動的並行、自転車操業しているというもの。自分の身体はもちろん、世の中のあらゆることは、いろいろなものと関係を持ちながら常に変化していることを悟るべきだ、と。
方丈記の方丈とは維摩経からきているそうなのですが「執着をなくせば無限の可能性がある」ということが書いてあるそうです。
ここで玄侑宗久さんは、復興を念頭に置いて語っていらっしゃいますが、プライベートなことから仕事まであらゆることに応用がきくと思います。
仕事でいえば、キャンペーンをするべきかどうか、といった判断。「売上げが落ちる時期だから、今こそキャンペーン!」という考え。積極的なような感じを受けますが、上の考えからいけば、いささか強引で無謀といえます。この場合、来てくださるお客様のことを考えた上で企画を立てるのが自然であるといえます。
とはいえ、何もしないのがいい、という訳ではなく「縁」を理解すべきなのだ、と思います。今のように、広告を打ってもなかなかパフォーマンスの上がらない時代は、遠くのお客さんを当てにするよりも、来てくださったお客様を大切にすることの方が大事なのではないか?と、上の思考は教えてくれているような気がしますがいかがなものでしょう。
さて、震災に戻って。玄侑宗久さんは、「自然は絶対勝てない相手だ」とおっしゃっておられました。「絶対」といえるのはここだけで、「絶対大丈夫」ってのはありえないのだ、と。世の中は常に変化している「諸行無常」をベースに考えることが大事なのでしょう。
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2012/03/12
昨日はドライブ中NHK第一を、夕方は仕事に戻ったのですがBGMとしてNHK FMを聞いていました。NHK FMは、番組の中で応援ソングを作ろう、という企画。いろいろ考えさせられました。
番組を聞いていると、ついつい被災地に同情してしまうのですが、「同情とは高みから見下ろす上からの目線の感情」。今朝読んだ本にこんなフレーズがあり、どきっとしました。

同情だけは何の解決にもならないし、その場かぎりの慰めっぽい。著書では、毒舌の蝮さんを例に挙げて、毒舌のうしろにチラリと見える「共感力」の鋭さを説明しています。毒舌は一歩間違えると失礼な発言になるのですが、そこが蝮さんの鋭いところ。観察力、判断力、集中力、場数を踏んで体得した本番力で、同情に陥らないように仕向ける蝮さんの手法が述べられていました。
「あなたの気持ちはよくわかる」と同情するのは簡単。「元気を出せ!」と口で励ますのはもっと簡単。相手をぐいっとひっぱる「共感力」。この「共感力」、マニュアルなんてものはあるはずもなく、日々の生活の中で意識して見つけることが大切なのだろう、と思います。
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2012/03/03
今日、スマホのセミナー「Smartphoneサイト最前線!」に行ってきました。
定員80名に対し140名。県外の方も多くいらっしゃているようでした。

講師はエイチツーオースペースの谷口允さん。第一部「企業のビジネス戦略」、第二部「スマホ・タブレットサイトの制作実践テクニック」で3時間、ぎっしり詰まった内容でした。
まずは現状分析と近未来予測。この後、スマホのシェアがは確実に伸びていくようです。これに関してはブーム以外に、メーカー側の都合によるものが大きい。昔の携帯(ガラケーというらしい)は、制作コストで限界があるようです。
ガラケーの使用状況は6割が通話なのに対し、スマホはwebの閲覧、メール、地図アプリと続くようで、地図を押さえることが重要なようです。
制作に関しましては、まずスマホサイトから作っていく考え方に移りつつあるそうで、PCサイトはスマホサイトをベースにレイアウトを整えたり、画像をすり替えたり、アクセサリをつけたりするようです。ただ、後ろでかなりプログラムを加えなければならず、単純なサイトでも、スマホとPCのデバイストータルで考える場合、コストが嵩みそうです。
講師の谷口允さん、PCを操りながら3時間、軽妙なしゃべりを維持していたのには感心。途中1回、水を飲んだだけで、他ずっと早口で喋っていました。セミナーの終わりに質問コーナーで「わざわざ苦労してまで、スマホ用のサイトを作る必要があるのか?」という質問があったのですが、その「そもそも論」に対しても真摯な態度で答えていらっしゃいました。あまりにも腰が低いので、セミナーが終わった後、皆、スマホサイトよりも谷口さんの年齢に関心が移っていました。
さて、質問コーナーで素人の方が質問されていた「わざわざ苦労してまで、スマホ用のサイトを作る必要があるのか?」に関しましては、私もやや同感。サイト最前線というセミナータイトルの通り、都会の最前線では必要なのであり、富山でそこまでする必要があるのか?は疑問です。ちなみにスマホもちょっと前まではiPhoneを中心に考えればよかったのですが、最近は機種が増えているので、技術を駆使しても上手く表示されないケースがあり、逆にシンプルなサイトになってきているそうです。
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2012/03/02
アビコ印刷株式会社のフナケンさんこと、舟橋健さんより毎月届くDM、「元気のコトバ」が届きました。
初めは仕事の付き合いもないのに送っていただき申し訳ないなぁ〜、と思っていたのですが、最近は楽しみになってきました。楽しみは、文章以外にもいろいろあります。紙の色、切手、消印が毎月違うのです。細かい所にも神経が行き届いている点、参考になると同時に自分への戒めにもなります。

今回の切手は高橋由一さんの「鮭」の切手。切手で芸術と触れることができるのは有り難いです。
さて、今月の元気のコトバは「これまで支えて下さった皆様一人ひとりのお陰で『今の自分』が有る」というものでした。
最近、凝っている「意識」「無意識」の世界から解説すると、好き人は元よりイヤな奴も含め、関わった人全ての情報ってのが「無意識」に蓄積されているようです。そして、「無意識」という演算装置を経て、意識的な行動を起こすようです。
自分のことをボロクソに言った先輩のことを振り返ってみて「あの人のお陰で今の自分がある」と思うのは、ボロクソの記憶が、ずっと「無意識」に残っていると思えばわかりやすい。いろんな人との関わりで「自分」というものが形成されていくと考えるならば、「自分」は「自分」が作っているのではなく、「人」を含めた「環境」が形成に寄与している、と言えるのでしょう。
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2012/02/28
わたしが芸術について語るなら―未来のおとなへ語る
千住 博著
自分の家から立山を眺めていると、たまに何とも言えない感覚になることがあります。もしも心が自分の身体の中にあるとするならば、心が揺さぶられる感覚。さらに、残したいのに一瞬で消えるこの感覚。なんとか、人に伝えたいのですが伝え切れないもどかしさが決まって残ります。カメラがあるから撮影すればいいじゃなか?と思われるかもしれませんが、後日写真を見ても、感動のレベルは低い。その瞬間に近づくことはできてもその時の感動まで至らない。だからこそ、もっと感動する山の姿を見たい、という衝動に駆られるのかもしれません。
また、いつもは安売りのカップ麺を食べているのですが、たまに「どん兵衛」を食べると、こんなに美味しかったのか?と感動することがあります。極論を言うと食べた瞬間、幸せになれるレベル。たった一杯のカップ麺でも、その日一日、ノリノリになる程の活力が生まれます。
さて前座はさておき。今日、千住博さんが子供向けに書いた本を読みました。芸術について、です。千住さん自身がこの本で書いているのですが、世の芸術本は難しく書き過ぎている、芸術とはもっとやさしいものだ、と述べていらっしゃいます。
では、芸術とは何か?この本で何度も繰り返されているのですが、「自分の気持ちをなんとかして伝え、みなさんどう思いますか?と問いかけ、そして皆で仲良くやろう」ということ、それだけだ、といいます。自分の気持ちとは何か?絵の場合、視覚情報が全てのように感じるのですが、五感で感じた全て、例えば風の音だったり、座っている場所のひんやりした感じだったり、という全てをキャンバスに総動員することが大切だ、と。
ただ、総動員すると混沌としたものになるので、そこに秩序を組み込むことが大切。優先順位ともいえるでしょうか? そこで初めて技法が必要となる訳で、あくまでもコミュニケーションが原点。
著書では若者向けということでAKB48も例として登場していました。一人ひとりの顔は見えないけれど秩序を保っているから調和しており、それによりエネルギーを感じるのだそうです。秋元さんは芸術家ということですね。
では、芸術に感動する、とはどういうことか、というと「なんとかして伝えたいとする心意気に対する感動」といいます。上の例でいえば、立山を見て自分が感じた気持ちや、どん兵衛を食べた時の感情を、熱意をこめて表現する際、圧倒される「気迫」のことを意味します。その際、五感を総動員することが大事。庶民レベルでいえば、行列ができるラーメン屋さんって、味以外に雰囲気も大事にしているでしょうし、視覚面も工夫されているでしょうから「芸術家」であり、それで活力をもらっている私たちは「その芸術に感動した」といえるのだ、と思います。
絵画では、うまく描こうとするのではなく、メッセージをなんとかして伝えようとして夢中で描き、その気持ちが伝わったとき、初めて「芸術」行為が行なわれた、とおっしゃっています。伝わらないのは伝え方が足りないのであり、努力の余地があるということ。嫌いじゃないから努力してみよう、というのが「才能」であり、初めから色彩センスがある、ということだけが才能とはおっしゃっておられません。京都造形芸術大学の学長をされているから、生徒さんを見ていて才能とは何か、ということが見えていらっしゃるのでしょう。
youtubeで、その芸大の入学式の挨拶のシーンがアップされており拝見しました。「まずはグレートコミュニケーターであれ」と繰り返しおっしゃっておられました。芸術とは崇高なものとしてはいけない、むしろ敷居は低いが、核心である「感動を伝えること」こそが難しいのだ、というメッセージを感じ取ることができました。

さて、ラーメン屋の例の通り、コミュニケーションを通じて感動を与えることは、何も絵を描いたり音楽を演奏するだけではなく、商売にもあてはまると思います。いかに感動を与えるか、といった意味では芸術家。そんな意味で、商売に悩んだら一読されることをお勧めします。私もノート8頁分転記し、千住博さんの「思い」という芸術を受け止め、感動しました。
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