2009/07/12

そして只管

昨日の新聞以来、ずっと民事再生を申請された企業のことを考えています。

あそこまで企業を拡大したパワーは驚愕を含めて、賞賛するに値します。

もっとも拡大のスピードが早すぎたのではないか、といった話も耳にします。今回の挫折を「やっぱりね。」ととらえる向きも。

私自身は、こちらの社長さんのパワーを崇拝しています。今でもです。
「只管」といった言葉も大好きです。それ故に、さまざまなことを分析してみたくなりました。
分析すればするほど、もう少し早く軌道修正できなかったのか、と悔やまれてなりません。

1.民事再生は神の仕業か・・・?

企業を経営する際、多くの知識や常識を手に入れながら運営していきます。それらは確かに必要なのですが、逆に臆病になることも多いです。
最近のスピリチュアル本では、恐怖や不安を取り除くことで人間は本来持っている力を発揮できる、と書いてあります。
もし社長さんが、「只管」を信じるのであれば、民事再生は神の仕業、長い目でみた場合、ちょっと冷や水を浴びせされた状態と感じるべきなのだと考えるのが筋と思います。

2.銀行とは・・・?
新聞のインタビューを見る限りでは、事業が上手く行っている間は銀行はどれだけでも金を持ってきたのに、ちょっと傾き出すと手を引いた、といったニュアンスが感じ取られます。
確かに暴走を招いたのは銀行の手によるものかもしれません。

先週、京セラ稲森和夫氏の「実学」を読みました。稲森氏も仏教の立場から経営を見ておられる方です。
著書の中で、儲かったお金が一体全体どこに行くのか、経理に問う場面がありました。
配当金を借りて払う件に関しては、おかしいのでは?と。

在庫で残った商品を、損金処理するために廃棄するシーンも印象的でした。
もしかしたら今後売れるかもしれない商品を廃棄するのは勇気がいる決断です。ただ健全な会計にするには、地球にとって無駄な行為も残念ながら必要だと、教えてくれます。

話は戻ります。こちらの社長さんは、借金はいずれ返さねばならない、と思っていなかったもかもしれません。
自分のお金と思えば、稼動性の悪くなった、償却の残っている機械の方向を考えたものと思います。

3.適正価格
物には適正価格があると思っています。高度な技術を必要とし、実働期間が消却期間に比べ極めて低いレンタル機械の場合、レンタル料も上がるものと思います。
レンタル料が上がれば借りる客も減るのでは?と思うでしょうが、それが正しいのだと思います。

4.そして只管
昨日のブログでも書いた通り、なぜ申請した当日、新聞社のインタビューに出なければならないのか不思議でなりません。
インタビューに応じないのが筋と思いますし、例え応じたとしても謝罪が基本と思います。(新聞社が割愛したのであれば、社長に失礼と思います。)

社長さんは上杉謙信がお好きなようで、冊子の中で謙信の「只管」についても述べておられました。
今回のインタビューも戦国武士のような潔さを感じました。「俺は逃げないのだ。」と言った・・・。

ただ、謙信は、自分の足場を固めることに対し「只管」であり、それを貫く意味で、義のための戦しかしなかったような気がします。
「只管」は素晴らしい言葉と思いますが、暴走とは違うと思います。

今回の申請に際し、「只管」の真の意味を悟られる時、さらに発展されるものと思います。

(3日間のブログで、失礼なことを申したこと、深くお詫び申し上げます。
ただ、良い意味でも悪い意味でも、良いお手本であり、同じ時代に生きていることを嬉しく思っている一人です。
落ち着いた所で、再び「只管」の真意をうかがいたい、と思い、その日がくるのを心待ちにしている一人であります。)