2009/09/06

人のやらないことをやれ!


久々に献血に行ってきました。
やや夏バテぎみだったため、血液のオーバホールのため。
新鮮な血を作るために、今までの血を少し抜くような感覚です。

献血では待ち時間を含めて2時間、拘束される時間があります。待ち時間1時間、献血のベットで1時間。ゆったりとしたぜいたくな時間、読書で費やしました。

人のやらないことをやれ!(岡野雅行著)

岡野さんは下町の金型プレス職人、彼の職人としての哲学が盛り込まれていました。
学歴など全くないのですが、目のつけどころの鋭さで新商品を次々と開発されます。かと思えばいままで通りの儲からない仕事も4割こなすなど堅実経営。
今の日本人になくなった自分の仕事に自信をもつ彼の信念に気迫さえ感じました。
さらに岡野さんは落語好きということで、文のリズムが心地よい!ゴーストライターが書いているのかもしれませんが、岡野さんがポンポン話す調子をそのまま書き留めた感じがします。

献血の際の注射針、昔のようにチクッとしません。
実はこれも岡野さんの技術、テルモから開発の話が出た時、誰もが無理だと思ったそうです。日本全国で100社探したけどどこもだめで「金属部品開発の駆け込み寺」と呼ばれている岡野さんにたどり着いたそうです。
図面などまったく書かず、頭の中で発想を広げたとき、1枚の板をまるめていく発想が生まれた、とのこと。その基本は、鉛筆などのキャップを板から丸めてつくる、ごくごく基本の技術がベース。
普通の人が、普通の環境でここまでできる、ということに感心いたしました。

糖尿病の小学校の子どもがインシュリン注射をうつ時に「ぜんぜん痛くなかった。つくってくれた人、ありがとう」と言われた時が生きてきた中で一番感動した瞬間だったとのこと、これは職人冥利に尽きると思います。