人はなぜ宗教を必要とするのか-阿満 利麿
阿満利麿氏は、1939生まれ、京都大学教育学部を卒業後、NHK入局
社会教養部チーフ・ディレクターを経て、明治学院大学国際学部教授をされています。
著書は『日本人はなぜ無宗教なのか』に続く姉妹本として出版されましたが、先に続編の方を読んだみたいです。
著者自身は、雲を掴むような話を具体例を通じ、読者に理解してもらおうと試みています。
ただ本から目を離し、本当に宗教が必要なのか、と尋ねられたら、はっきりとした理由を答えることができません。
3度も読んだのですが、読んでいる時は解るのですが、離れるとわからなくなります。
やはり宗教は非科学的だと思うからでしょうか?
著者は、非日常的なことが起こったときに、心のよりどころが必要になる、と説いていますが、それであれば、日常的なことは、非日常的なことを気付かせてくれるための前フリなのかな、と思い悩みました。
ただ、そんなことを呑気に考えている私は、現在、至って平和で、宗教の力は必要ないのかもしれません。
さて、バブル経済の中で私たちはお金が絶対と思いました。これも宗教かもしれません。私自身、拝金主義の世界から脱皮できないでいます。拝金主義を超える際、次に信じたくなる世界が必要でしょう。少なくとも答えの一端を著書に見ることができました。
雲があると信じることから始めること、すっきりしないのですが、どうやら「本当に宗教が必要なのか」の答えのようです。