KATHARINE HANNETと富山西武
昨日、日枝神社で小銭入れからお賽銭を出す際、ファスナーが壊れてしまいました。

この小銭入れは10年位使ったもの。すり切れてぼろぼろになるまで使いました。

10年くらい前、富山西武の仕事をさせてもらった時、強制的にスーツを購入させられたと同時に「セゾンクラブ」に入らせられました。そんな高い仕事でも無かったのに強引だなぁ〜、と思いながらしぶしぶ付き合うことに。
「セゾンクラブ」は月3,000円の積み立てで一年後に一ヶ月分上乗せした商品券が還ってきます。実質15%の利回りで随分お得だったのですが、何せ百貨店で買うものがなく、36,000円の商品券の処分に困っていました。
買い物で何度も足を運ぶのも面倒なので、紳士服売り場で売り場のお姉さんに
「36,000円分、なんでもいいから見繕ってください。」
と頼み、勧めるものを全て買っていました。バブルが崩壊していたとはいえ、まだまだ景気が良かったんですね。
その時に買った一つにこの財布が入っていました。今日財布の中を覗いたら「KATHARINE HANNET LONDON」と入っておりどうやら舶来のメーカー品(言い方が古い?)のようです。

その後もずっと「セゾンクラブ」を続け、さらには西武に行くのも面倒になり、知人に商品券に配っていました。
富山西武は経営が悪化し2006年3月に閉店。やっと「セゾンクラブ」の呪縛から開放される、とほっとしました。
と同時に、最終日の閉店の時間、ドアの向こうで女子店員の方が挨拶をされる姿、今でも思い出され涙がこぼれそうになります。閉店とはこんなにも悲しいものか、と・・・。
この小銭入れのような「呪縛の遺産」が段々なくなることで、富山西武が記憶から遠のいて行くのだなぁ〜と感慨深くなりました。モノとは、記憶を思い出させてくれる「鍵」のような役割があるのですね。