2009/12/14

天下のために十銭を惜しむ

江戸時代、財政が不安定な時期がありました。今のように赤字国債を発行できない頃なので、八代将軍吉宗は大胆な改革を行ないました。

享保の改革です。

この改革は武士の立場から見ると、概ね成功したかのように言われていますが、その後大不況が興りました。

その頃、陽明学を学んだ経済学者が生まれました。石田梅岩です。

不況でモノの値段が下がり続ける現在のような状況下で、儒教をベースにした哲学を説きました。その思想がユニーク。安売りはするな!貧乏たらしくしているな!など。

現代の私たちにとって耳の痛い内容、かつ勉強になります。テキストは「天下のために十銭を惜しむ」。300ページ近くある本なのですが朝起きて会社が始まるまでに一気に読んでしまいました。ちなみにタイトル、落とした十銭を探すために、貯めておいた五十銭で灯りを点けて探させることが、理にかなっていることを説くことから始まります。五十銭は保管してあるのだから、なくてもいい「お金」。十銭は流通の中で生じたお金なので生きた「お金」。量ではなく質が大事、という理論です。

この本、やや古い本なので図書館の「書庫」に眠っていました。スピリチャルや癒しもいいのですが、経済哲学を学べるこのような本が、今こを見直されるべきではないか、と思ってしまいました。

baigan