早起き力 吉寿屋会長 神吉武司
吉寿屋は、昭和39年に大阪で、菓子の卸業を開業、のちに小売り、FCを展開され、業界ナンバーワンの利益率と在庫回転率を誇ります。その会長、神吉武司氏は、取材や講演に依頼が多いそうです。
著書「早起き力」は、経営について思っておられることが書かれているのですが、現場目線に立って理想論がないことから読む側も理解しやすい内容となっております。ちなみに副題は「社員が幸せになり会社も伸びる最も簡単な方法」
著書のタイトルにもなっている「朝早く起きて会社へ出て行く」ことの意義、継続の難しさを説き、「社員を大事にする」「経費を極限まで節約する」「トイレ掃除など会社の中をきれいにする」といった項目について鋭く目線で、しかも平易な文章で書かれております。さらさらと書かれているので、読む方もすいすいとページをめくってしまうのですが、実はここがポイント!
社員もどなりちらしたりしない社長の癖を読み取らないと、結局、得るものなく本の最後にたどり着いてしまいます。
この会社、驚くのが、社員を大切にするスケールの大きさが半端でないこと。あみだで、金の延べ棒を渡したりします。また、挨拶をするようになった社員に3千円を渡したり。なんだ、お金で釣っているのか?と思われるところもあるのですが、お金が伴わないと社員は動かないだろう、と。言われてみれば・・・納得ですし、現に利益を出しています。
以前、トイレ掃除の本が流行りました。トイレを掃除したら幸せになれる、といった内容だったと思いますが、
ブームに終わってしまいました。
この本も、「早起き力」といったタイトルなので、早起きだけが一人歩きしそうなのですが、
正直であること、バランスがとれていること、努力
といったことが根底に流れていることが、よくわかります。
優しい文章のタッチの中、
業績が悪くなったら、必ず私を一番最初にリストラする
といった気迫があるからこそ、会社は伸びたのだと思います。
話は横道に逸れますが、この本では多くの数字が出てきます。さらに決済手法についてなど。さすがに大阪の人は、シビアだな〜、と感心いたしました。