2010/02/12

天才とは?


大学の時に陸上部に所属しておりました。対抗試合の一つとして旧帝大での試合があったのですが、その際感じたのが、東大生の頭の良さ。

試合の終わりに主将が挨拶するのですが、話が論理立っており、説得力があることより、東大生に試合で負けたことよりも、挨拶で負けたことに悔しさを感じました。

さて、マルコム・グラッドウェルの「天才! 成功する人々の法則」を読みました。

この本では、天才というのは、努力と個人的資質ではなく、環境が大きな要素である、と説いています。

確かに当時の東大主将も、私がバイトに明け暮れている間、答えの見つからない問いについてゼミで激論を交わしている中で、論理的思考が身に付いたのかもしれません。

著書の中で面白かったのが、第八章「水田「と「数学テスト」の関係。私たちアジア人が数学が得意な理由を説いているのですが、その理由を「言語」と「稲作文化」に由るものとしています。確かに環境による要素は大きいと思います。

解説では、勝間和代が得意の口調で「若者を攻めるな!年寄りや男は、たまたまその時の環境が良かっただけ。早く社会を整備せよ!」と説いていました。この人は頭はいいが、早とちりすぎ。

マルコム・グラッドウェルも訳者の勝間和代も、天才の定義が曖昧なために結論が絞りこまれていない点が残念。天才とは、環境になじめない「特異な人」だと個人的には思っています。