平成22年春期投資セミナー
証券知識普及プロジェクト主催
平成22年春期投資セミナーに行ってきました。
場所は「アイザック小杉文化ホール ラポール ひびきホール」
クリアファイルとボールペンをいただき、会場入り。「とうし」ゆえ、キャラクタは「うし」。キャラクタ入りのグッズでした。さて、定員400名の会場はほぼ満員。20分前に行った私は席を探すのに苦労しました。
第一部は評論家でジャーナリストの田原総一朗氏で「時代をよむ」
司馬遼太郎氏の小説に例え、現在の日本は「坂の上の雲」の雲の中に入っている状態だと説明されました。坂の上は乱気流が激しく、現在の景気の状況正にその状態。
ただ、この後雲の上に出ようか、下に出ようか、を選択しなければならない状態に来ている、と力説。
ちなみに、民主党は下に抜ける政策。環境対策、子ども手当など景気対策よりも、今までの制度の悪いところを見直す政策、
片や自民党は、景気対策を念頭に置いているが、今の自民党の中には民主党が好きな方々もたくさんいるとのこと、具体的には消費税を上げたがる人が多いとのこと。
田原氏が自民党の勉強会に出られた際、景気対策の話をしても、財源の心配で勇気のある人はいないそうです。
さて、企業活動は成長か、衰退かの二つしかなく、現状維持はすなわち衰退を表すそうです。企業は現状を打破しなければならないのですが、東アジアは日本以外全て景気がいいので、輸出のチャンスはまだまだある、とのこと。
ただ、アジアで戦うには、工場丸ごとアジアに行かねばならず、日本国内をどうするか、といった問題が残ります。それに対し、田原氏は、世界からブレインを集め付加価値の高いものを作り続けること、さらに政府もからめてガッツをもって国際競争を戦うべきだと言っています。
ガッツというと精神論のようなのですが、日本企業は国内で戦っていることで国際競争に負けたり、政府が企業との癒着を畏れる余り、国際的な入札に失敗している現状を突き、制度云々の問題ではない、と言いたいようでした。
最後にトヨタの問題に移り、オフレコネタも多かったのですが、トヨタも鳩山政権も、トップにいい情報しか伝わらないことが日本の問題であることを指摘、皆が望んでいることに耳を傾けるべきだ、と説き、講演を終わりました。
さて景気に対して気になることとして、現在の日本は一昨年に比べ数字の上では景気が良いそうです。鳩山政権がこの後何もしなければ、4月から確実に景気が悪くなるそうです。15日に田原氏は鳩山氏に会うそうなのですが、予算が終わったらすぐに2次補正を組むべきと勧めるそうです。補正を組まなければ二番底に入る危険性がある、と。
第二部は昭和女子大学 学長 坂東眞理子氏で「品格ある生き方のための家庭経済学」
証券知識プロジェクト主催ということで、品格とお金をむすびつけたテーマでした。
老舗とよばれるいい家の方は、質素で無駄遣いをしない方が多く、資産を代々受け継ぐというより、
価値観の継承に成功されているのではないか、とおっしゃられました。
子どもの好きなことをのびのびさせることもいいのですが、言うべきことを言わないのは駄目。
そのため、心が健康でなければならないのですが、
1.子どもの頃からの教育
2.運動 食事
3.呼吸
4.心に目標を持つ
ことの重要性を説かれました。
そのうち、「4」について、細かく説明。
下流と中流について坂東さんは、お金の有無の状態をいうのではなく、下流とは、今の流行を欲しがり、皆がやりたがっていることをやりたがる方に対し、中流とは、ワンクッション置いて自分の頭で考える方を指すと言われました。
お金は、人の世話にならなで生きていけるsome moneyで充分。それよりも、自分は何によって評価されたいと思っているか、常に考えるべきだと。三菱商事に勤めておられながらも、シャーロックホームズについて勉強されておられた河村幹夫氏を例に出し、一年間500時間自分のために使うとひとかどの人間になれる、と言われ、お金は必要ではあるが、十分条件ではないので、お金が介在しない幸せを持つべきだとおっしゃられました。
そしてしめくくりに、お金に振り回されないようにするために賢くなること、そのため、品格を持って自分の基本を持つことの重要性を説かれました。
二人のお話を聞いた後、自分なりの感想。
田原さんは、日本が国際化を意識しながらまとまれば、日本企業も、国も、もっと伸びるとお話され、坂東さんは、証券投資も短期の利鞘稼ぎのような、目先のお金に振り回されず、もっと自分の生き方を持つべきだ、と理解しました。内容が対極関係にあることより人選の妙を感じ、すっきりした気持ちで会場を後にすることが出来ました。
