2010/03/31

花の心

月を看(み)るは、清気を観るなり、円欠晴翳(えんけつせいえい)の間に在らず。
花を看るは、生意を観るなり、紅紫香臭(こうしこうしゅう)の外に存す。

佐藤一斎の言志四録の一つ、今日転記していた言志後録の中に出てきた言葉です。

月や花のうわべだけを観るのではなく、なぜこのような現象が起こるのか、をじっくり考えよ、という言葉に、はっとさせられました。

現代人でしたら、「万有引力で月が地球の周りを回っているから、細胞分裂が起こり花が咲くから」と一斎の頃とは比べ物にならない位、優等生な答えを述べるでしょう。

それに対し、一斎は、なんで狂いもなく月が地球の周りを回っているのか、なぜ突然花が咲くのか、その奥底まで考えてみよ!

と言っているのだと思います。そしてそのような静かな心持ちで、人間関係や社会を観よ!と一喝を受けているような気迫すら感じます。

会社近所の桜は莟となり、チューリップのプランターは羽の奥に小さな膨らみを覗かせています。

sakura

CA330730

売上げの上がりにくい今だからこそもがくのではなく、ちょっと立ち止まり、花と心を向き合わせてみることが大切なのではないでしょうか?