2010/12/29

富弘美術館館長

昨日読んだ著書の中に、富弘美術館館長 星野富弘のことが書かれていました。

富弘美術館のサイト

大学を卒業され、中学校の教諭になられたのですが、クラブ活動の指導中頸椎を損傷、肩から下が動かなくなったそうです。

死のう、と決心し、食べないようにしたのですが、しばらくするとお腹が勝手にすいてきて、どうしても死ぬことが出来なかったそうです。

さてさて、齋藤孝さんは、人間を4つに分けました。体、意志、情、知。ただ、星野富弘さんを見ていると、それら4つのもっと奥に、何かがあることがわかります。本能と言ってもいいのですが、もっと荘厳なもののような気がします。

江戸の儒学者 佐藤一斎は、内省することを勧めました。対象を自分に向けることで、荘厳なものを感じることができるのではないか・・・、ホームページに掲載されている星野さんの笑顔を見て、ふとそんなことを感じました。

2010/09/19

ファミリーパークの人

昨日行ったファミリーパークで感じた事です。

いろんな施設やお店に行ったら、そちらでお世話をされている方々とお話するようにしています。人が何を考えているか知ることは、世の中を知る上で重要ですし、自分が純粋にならないとなかなか人もココロを開いてくれないからです。

ファミリーパークでも多くのスタッフの方々とお話しました。で、思ったのが、動物を見ることよりもスタッフの方々とお話ししていた方が楽しいということ。スタッフの皆さん、びっくりするほど素直で健気なのです。多分、動物たちと付き合っているうちに、そのような考え方になってくるのでしょう。

ほんのちょっと質問しただけで、いろんなお話をしてくださいます。聞いているこちらも、動物の知識が増える楽しみとは別に、なんだかココロが素直になれます。実は、私も動物同様、スタッフの方々に手なづけられているのかもしれません。

ちなみこちらの馬は、北海道のばんば競馬で活躍されていた馬。第二の人生(人ではありませんが)は、富山で人々を楽しませるために活躍されています。

人のために活躍しきっていない私なぞは、馬以下です。

木曽馬は、足が細く上品です。スタッフの方々の説明は、図鑑に書いていない情報も多く、お世話されている人しかわからない「生」の情報です。

動物園の良さってのは、自分で求めないとわからないのかもしれません。格物致知とは、新しいものに飛びつくことではなく、じっくりと物事と向き合うことだと思いました。

2010/09/18

弾ける実

会社の前で育てているゴーヤ。スーパーで並んでいるゴーヤは緑なのですが、そのまま放っておくと黄色に変わり、やがて破裂します。

昨年もブログで書いたような気がしますが、この色に妙なパワーを感じるのは、ビビッドカラーだからでしょうか。南国ならではの力強さを秘めているような感じです。

中から種が落ちるのですが、これが真っ赤。緑の実が、黄色に変わり、赤の種を吐く。

朱子学の格物致知ではないのですが、植物を観察することで、世の中の流れも悟ることが出来るところが不思議なところ。

この種、実は茶色でして、赤いネトネトの粘膜に包まれているので、赤く見えていたのです。

種の掃除をしていると、植物の気持ちがよくわかります。鳥や獣よ、種をつけて遠くに運んでおくれ、と。格物致知のポイントは、自分を解き放つことだと思います。

2010/08/21

誠とは?

「論語」「大学」「中庸」「孟子」などを読むと、中核の思想である「誠」の大切さは説かれているが、いざ「誠」とは何か?と説明しようとすると言葉に詰まることが多いのではないか?と思います。

読んだ瞬間は「なるほど!」と思うのですが、どうも抽象的。さらに武士道の「誠」が理解を複雑にしているように思われます。

著書のタイトルは孟子の

「誠は天の道なり。誠を思うは人の道なり。至誠にして動かざる者は、未だこれあらざるなり。誠ならずして、未だよく動く者はあらざるなり」

より。著者の諸橋 轍次さんは漢学の研究者で、大漢和辞典を編纂されました。

私たちは中国の古典を読む際、枝葉のごとく、有名なフレーズを断片的に拾うような読み方をしてしまいます。最初はそれでもいいような気がしますが、それらを読んだ後、諸橋さんの著書を読まれると、四書の根底に流れる思想がよくわかり、佐藤一斎が経糸、横糸の関係と表した「誠」「敬」の意味するものが理解できます。

著書の中で、諸橋さんは、仕事における使命感と職業意識について書いておられます。「中庸」の「位に素して行なう」を引用し、自分の本分に従って行動せよ、と。ただ、その際に職業意識だけで仕事をするようでは不足があり、使命感を持ち続けよ、と。

さて、ホームページを作る真の目的は「使命感」を表現するためと思います。確かに貴重なお金をいただいて広報活動をするのですから収益性が見込めなければなりません。きれいごとだけで生きていけない、という気持ちもあります。「使命感」と「職業意識」はややもすると相反する関係となることもあり得るでしょう。

ただ、使命感が希薄で職業意識だけで立ち上げたい!と思うのなら、医者が病気の患者が増えることを祈るのと同様で本末転倒となります。はやり純粋な使命感ってのが必要となります。

自分の持っている「使命感」ってどうやったら純粋になるか?について非常にわかりやすく書いてあると思いますし、最近の軽いノウハウ本と違い、読めば読むほど身に染みます。自分にとっては今までバラバラだった東洋思想が、ほんの少しまとまったような気がしており頗る喜びを感じております。「四書」を読まれた方や言志四録の佐藤一斎、石田梅岩を研究されている方には絶対オススメです!

2010/05/05

言志四録

4月からずっと続けていた「言志四録」の転記がようやく終わりました。言志耋録は80歳から82歳までに執筆されたもので340条もあるのですが、どちらかといえば、老後の養生法について書いてある項目が多く、転記のスピードが上がりました。

ノート6冊にも及ぶ心学書。言葉を変えて何度も問いかける佐藤一斎の思想は、深く心に染み渡りました。ホームページの制作等のカウンセリング等で、この思想はきっと生きるものと思われます。

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