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読書と献血

昨年末より公私共に忙しくなかなか自由な時間がとれなかったのですが、ここんところにきてようやくいつもの生活に戻ってきました。

そんなことで、朝は平野啓一郎さんの本を2冊。

そのうち、「本の読み方 スロー・リーディングの実践」は速読を特技とする自分にとって非常に勉強になる本。本の読み方について新しい境地を開いてくれます。ゆっくり読む技術とその効用について説明があった後、実際に数冊、お手本が列記され、読み方のコツを伝授してくれます。

お手本の中で、著者の平野さんの本も例示されていたのには笑ってしまいましたが、著者自身がどのような感覚を持って本をしたためたか知る事は非常に参考になります。さらに例文の一つ、フーコー「性の歴史? 知への意志」は、著者がどのようにして自分の説について誘導するか、具体的手法がありました。

この手法なのですが、本を書いたり読んだりするときだけではなく、マーケティング等で人を説得する際にも使える技法だと思います。セールスの現場では、いきなりお客さんに持論を持ち出すのは禁物。相手の意見を聞いて、理解した上で、自説の展開へと移らなければなりません。固い文章にもその手法が用いられている、ってのは非常に参考になりました。

時間に余裕があったので、その後献血ルームに場所を移し、読書を続けました。献血は自分にとって一番贅沢な時間。無料で食べたり飲んだりするのに困らない上に、プライバシーを保つことができる。喫茶店やバーもいいのですが、お金がかかる上に、人の目、特にお店の人の目が気になる。その点、献血ルームは非常にリラックスできます。

読んだのは坂口安吾「堕落論」

待ち時間が多かったため、無料のお菓子を食べ、ドリンクもさんざんおかわりして読みふけりました。若い頃は安吾に恐さをおぼえたのですが、自分が歳をとり、安吾の書いている歳とほぼ並ぶと、主張が妙に納得できました。

別の作者の本で「精神論、大和魂とか武士道ってのが日本人をダメにした」って内容のものを目にした際、その理由が理解できなかったのですが、安吾を読んでようやく理解。安吾に加え自分なりの解釈を加えると、「日本人は他の国のような一神教の国ではないので、精神面でふらつきやすい。ふらつかないよう、精神論、大和魂とか武士道、さらには天皇を持ち出すのだが、それはある意味、権力をもった人が巧妙な手段を使って導いていること。陰謀策とまではいわないが、日本人はそういったキレイな話にひっかかりやすい。」

安吾の場合、ひっかかっている自分に気付き、徹底的に堕ちろ、といいます。生きている限り、堕ちたところで、また別のカラクリによってひっかかるのだろうが、それにだまされ、それを壊して生きていくしかない。

献血の最中、血を抜かれながらも、安吾は凄い!と意識だけはしっかりしていきました。

さて、献血の景品。

強化月間中ということでクリアファイルをもらってきました。そしてタナカのふりかけ。

いつもティッシュかトイレットペーパーなのですが、たまには高級なふりかけにしようと思ったため。贅沢な時間を過ごせた上に、贅沢な景品で満足です。

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