収益性の上がるホームページ制作のご提案

だます心 だまされる心

だます心 だまされる心

だます心 だまされる心
安斎 育郎著

「だます」ことについて科学的見地から書かれた本。ひとえに「だます」といっても、昆虫が外敵に襲われないように周囲の色に似せるような「だまし」もあれば、オカルトのような「だまし」もある。そんな中から、人間がどのようにして人を「だます」のか、またどうして「だまされるのか」について書かれています。

この本の面白いところは、事例が多いこと。著書を書かれた当時、ジャパンスケプティクスの会長をされていたそうで、超能力現象の解明について書かれているところは実に面白い。私が子供に頃に流行ったスプーン曲げ。今も超能力だ、と半分思っていた私は、当時より騙されていた、とこの本を読んで初めて気付きました。

今も売られているようなのですが、私が子供の頃は「ムー」という雑誌が凄く流行っていました。矢追純一ものをビビりながら見たもの。恐いもの見たさによって、益々オカルトを信じたくなる。今思えば上手くできていたものです。安斎さんの本の中では、三田光一さんの念写についても、そのトリックが書かれています。不思議なことが明らかになるのは、夢がなくなるようでちょっぴり寂しい気がするのですが、はやりあの時は皆がだまされていたのでしょう。

安斎 育郎さん

著者の安斎さんですが、東大工学部原子力工学科を出られた割には、原子力に反対の立場をとっておられる不思議な方であります。安斎育郎さんで検索をかけてみたところ、原子力がからんだ項目が多く、講演会動画なんてのも結構でてきます。著書「だます心 だまされる心」では、マジシャンとしての著者がその立場から人間心理を書いたものになっているのですが、実は原発関係の方が有名なのだ、と気付きました。いずれにしてもマルチな人です。

ちなみに、甥はイラストレーター安斎肇氏。ユニークな血筋なのかもしれません。

主観的命題、客観的命題、そして思い込みと欲得

さて、本の内容から。だまさないようにするためには、主観的命題と客観的命題を区別すべきだ、と説きます。さらに錯誤の入口として「思い込み」と「欲得」の二つがあるといいます。そして「思い込み」と「欲得」に「非合理的思考」が加わると、とめどもない「だまし」の深みにはまっていくのだ、と分析しています。

私が身近に関わっている例としてホームページ制作の仕事があるのですが、この分野でも一時「絶対儲かるホームページの制作」といった話がありました。また、「アフィリエイトであなたも大金持ち!」なんてのも。

これらを、安斎育郎さんの説にあてはめていくと「アフィリエイトをやっている人は儲かっている」という思い込みがあります。たまたま外車の前で撮影した本人写真を見た場合には「あの人はアフィリエイトで外車を買ったのだ」と思い込んでしまいます。そしてお金に困っている自分と比較してしまいます。それが「欲得」です。

「アフィリエイトであなたも大金持ち!」した人は、自分の儲け道具を人に教える訳はないのに「限定○人に教えます!」なんてやられるとすっかり引っかかってしまう。否、あの人は人を騙す人ではなかった、と思うかもしれませんが、それこそ「思い込み」。そこまでいくと間違いを認めたくないでしょうから、嫌な過去として自分の脳の中の闇に葬るしかないのだろう、と思います。

だます心 だまされる心

商売にも使える

この本では、手品の種明かしをするような感じで、詐欺の手法についても紹介されています。道徳的にやってはいけないのですが、この手法を一部利用すれば詐欺なんて簡単にできるなぁ〜、と思います。

悪いことはしないにしても、人の心を動かす点において、販促に「だます心 だまされる心」は使えると思います。真面目に商売をやっていてもなかなか儲からない人を見ていると、販売するモノの特性だったり、価格だったり、にあまりにこだわりすぎているような気がします。

だますことは悪いのですが、営業力がなさ過ぎ。この場合の営業力とは、地味にローラーをかける、という意味ではなく、駆け引きの妙。論理を組み立てて、相手を納得させる力です。

詐欺師というのは、相手の思い込みを突くためにしっかりと下準備をします。これと同じく、商売でも営業力に対し、ある程度の下準備が必要なのではないか、と思います。自社商品や自社サービスが悪いのではなく、相手に「思い込み」「欲得」「非合理的思考」の3つを与えきれていない、と反省すべき。

自社商品、サービスの特性を考える際には、上記3つについても分析したら、きっと今よりも営業の説得力が上がる、と思います。

Comments (2)
  1. 堀内 より:

    警察が必死で対応している徳洲詐欺への抜本策を、この書を読んでなんとかして欲しいと思いましたね。
    やってないというのが事実のようで、怠惰の見本みたいに思えました。

  2. admin より:

    ありがとうございます。昔読んだ本ですが、また読み返したくなりました。

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