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わが子に「お金」をどう教えるか

わが子に「お金」をどう教えるか

わが子に「お金」をどう教えるか (中公新書ラクレ)
篠上 芳光 (著)

篠上芳光のエリート養成塾YSPを運営されている方が書かれた本。タイトルに惹かれて借りました。タイトルのことに興味がある訳ではなく、今の世の中の価値観を知りたかったため。現代のウミの部分を中心に展開されている、と思ったからです。

著書でも書いてあるのですが、現代の子育て世代は、ホリエモンの「金で買えないものはない」に象徴されるように、金儲けは幸せになるためのツールである、というのがベースになっていると思います。逆にいえば、金がなければ幸せになれない。そういったヒガミ根性は安定している職種の公務員をターゲットにし、彼らを叩くことで憂さ晴らしをしていたような気がします。

2011年に起きた地震によって、人々の考え方は変わったような気がします。震災前は拝金主義が色濃く残っていたのに対し、震災後はお金に対し冷静に向き合うことができるようになってきたのではないか、といこと。津波によって全て流されてることは辛いことなのですが、全てが流される訳ではなく、大切なものは流されなかった、ということ。最近はあまり口にされなくなったのですが、絆ってのはお金をいくら積んでも買えない、ということを学ばせてもらったし、皆も学んだような気がします。

絆を言動で表現するために、募金を募るところから「やっぱ、お金が大事なんだよね」といった考えに流れがちなのですが、お金だけではない世界がある、ということを知ることが大事なのだろう、と思います。

さて、この本は震災前の2008年に書かれた本。ゆえにキレイな話が多く、残念ながらあまりグッとくる話はありませんでした。それほどまでに震災というのは、直接被災している訳ではない私たちにとっても衝撃だったのだろう、と思います。

贅沢をしたり、無責任な言動をしたりすることに対する罪悪感ってのは、今も残っているような気がしますし、これらは残さなければならないのだろうなぁ〜、と思います。

お金とはなにか?

著者は本の中でお金にまつわることを教育と結びつけ、いろいろな角度から切り込んでいるのですが、どうも上手く切れていないような気がします。多分、それほどまでに、お金を語ることは難しいのだろう、と思います。

例えば、著者が運営しているエリート養成塾。月謝はそれほど安くないものと思います。お金はないが、彼を師として学ばせたい、という親がいた場合、彼はその申し出を受け入れることができるのか?と言われたら難しいものと思います。

例えば、東大医学部に行けるような集中力をもっている子どもがいるが、塾に通わせるようなお金がない。そういった親から授業料を免除してほしい、といった申し出があった場合、著者はどのような判断をするのか?著者自身が、この本を書いたばかりに、お金にしばられ、自分自身の思考の自由度をなくすことになるのではなかろうか、といった問題。

わが子に「お金」をどう教えるか

世の中には、お金で割りきらなければならないことと、お金で割り切れないことがあり、それらの線引きは曖昧であること。曖昧なものは、曖昧なものとして触らないことが一番なのだろう、と思いました。

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