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「伝わる!」説明術 ちくま新書

「伝わる!」説明術 ちくま新書


「伝わる!」説明術 ちくま新書
梅津 信幸 (著)

打ち合わせの場では、常に自分の考えが伝わっているのか気になります。伝わっていないだろう、と思われるところは何度も説明するのですが、だんだんクドくなっていくのが自分でもわかり、説明が嫌になっていきます。

そもそも人にモノを伝える、ということは一体どんな行為なんだろう?と考えていたところ、この本に出会いました。

この本では、まず自分がしっかりと理解した上で、相手にうまく説明するため、アナロジーといった技術を使うことを勧めています。

アナロジーとは類推とも呼ばれるのですが、他に似たような例から共通点を取り出し、それを参考に新しいことがらについて推測することをいいます。

アナロジーの特徴は、ものごとの関係性をざっくりととらえ、それをその形のまま、相手に伝えることができること。言葉で物事を伝えよう、とする場合、普通は、自分の考えを一度、「一次元」の文字データに置き換え、それを一列に並べ、時間に沿って相手に渡していくプロセスを踏みます。相手は、そのデータを自分の頭で組立直すのですが、一旦壊したデータを上手く組み立てられるかどうかの保障はない。

それはあたかも、家を移築する際、壊してしまった後にもう一度建て直すことができるのか?といったことに例えることができると思います。アナロジーを使うと、全体のイメージがつかめることので、相手が「一次元」データから全体を組立やすくなります。それが、自分の話が相手に伝わることなのだ、と著者は言うのです。

練習問題

物事の関係をとらえるのに因果関係を説明するとわかりやすくなります。例えば、タバコを吸えば肺がんになりやすい、といった場合。説明がすんなり入ってきます。

説明にコツが必要なのは因果関係ではなく、じゃんけん関係や、トレードオフの関係。

じゃんけん関係とは、「ニワトリと卵」にも例えられるのですが、堂々巡りの関係にあること。

会社において「社員がどんどん辞めていくこと」と「抜けた社員を補充するためにたくさんの写真を採用すること」との関係を説明する場合、因果関係にはめると説明が曖昧になってしまいます。

不特定多数の人が使うコンピューターについて「セキュリティを厳しくすると使い勝手が悪くなること」と「使い勝手を優先するとセキュリティが甘くなること」は因果関係で説明しきれません。この関係、トレードオフというのですが、こういった関係性を話す方も分かっていなければならないし、聴く方もわからないと伝わらない。

訳がわかなくなって、昭和時代の上司に「セキュリティを厳しくすればいいじゃないか!」と怒鳴られてしまう結果に陥りがちで、結局は使い勝手が悪く、コンピューターを使ってもらえない結果に陥ってしまうのです。

この本では、練習問題が30問あります。これを説くだけでアナロジーに対する考えは深まります。そして、因果関係だけで物事を語れないことが世の中に相当あることに気づかされます。

FJ310228

因果関係以外の世界を説明するノウハウを得ることは、説得力をつける上でかなり有効だと思いました。次回のプレゼンでトレードオフを早速使ってみたい、と思います。

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