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バカとは何か

バカとは何か

バカとは何か
和田 秀樹 (著)

お客さんのところで営業活動を終え、車を走らせ帰るとき、いつしか「あの時、ああ言えば良かった」と反省することが多くなりました。仕事の話で反省することはあまりないのですが、挨拶や雑談において、なにげなく使った言葉が適切だったのか、常に考えてしまいます。相手の心を傷づけてはいないだろうか?また、もうちょっと配慮した言葉を選べなかったものだろうか?

若い頃ってのは自分本位で物事を考えていたので、そういった考えなんて全く起こらなかったのですが、歳をとったためか、自分を離れたところから見つめることができるようなってきました。人のフリみて我がフリ直せ、とはよく言ったもので、周囲にいる自分勝手な人を見ているうちに、自分も同じような人種だ、と悟ったのかもしれません。

この本は「バカ」について書かれた本。といっても、知識面でのバカを指しているのではなく、思考に柔軟性がない人。上の例でいう自分勝手な人などもバカです。他にもいろいろな例があるのですが、それぞれ事例を提示し、どういったところがバカなのか説明しています。

認知心理学から見たバカ

知識は豊富なんだけど、どうもその知識に縛られ過ぎている人っています。「よく調べた結果、これに決めた。調べていない人は文句言うな!」という口調になり、独特のオーラを放ちます。調べたことが正しい、と思っているから、それを否定することはありません。そういった人と組んで仕事をする場合、否定すると怒り出すので、一度付き合って実践してみなければなりません。成功する場合もあるが、往々にして失敗することが多い。失敗して初めて知識に縛られたことに気がつき、ようやく自由な考えをするようになってくれます。

気がつくまでの時間と費用はムダになってしまうのですが、最初に反対意見を言うと人格否定されたぐらいに怒り出すので、従うしかありません。こういった人って、人間的には魅力のある人が多いのも特徴。単に頑固なだけでなく、専門的な知識がやたら詳しかったり、自分が間違えている、と気づくと、手の平を返したように態度がやわらかくなるので、ついついこちらも付き合ってしまうのです。

さて、知識が豊富なことを「スキーマ」といいます。知識が豊富なので、与えられた問題が限定的な場合、高い情報処理能力をフルに発揮します。知識が豊富なことを「引き出しがたくさんある」なんて表現することがあるのですが、引き出しが多いと、いろんな選択肢の中からベストな選択ぶことが可能となります。

が、問題が発生した場合、自分の引き出しの中で解決しよう、と思ってしまうところが悪いところ。そこを著者は「バカ」というのです。

私が最近、営業活動を終えた後、反省するようになった話にも同じことがいえます。昔は「バカ」だったので、自分が正しい、と思って行動していたのに対し、歳をとっていろいろな経験を踏むと自分が正しい、と思っていたことが、ひょっとしたら独りよがりだったかも?と思うようになってきました。

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メタ認知に関しては、自分で自分をモニタリングし自己改造することが、頭のよさにつながる、と著者はいいます。相手の気持ちばかり考え過ぎると、それはそれで精神を病んでしまうのですが、最近の反省行動は、自分勝手なバカをモニタリングできるようになったのだろう、と思います。

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