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偽善のすすめ: 10代からの倫理学講座

偽善のすすめ: 10代からの倫理学講座

偽善のすすめ: 10代からの倫理学講座 (14歳の世渡り術)
パオロ・マッツァリーノ (著)

早朝残業がないとき、本を読んでいるのですが、好きなのが「14歳の世渡り術」シリーズ。思春期の諸君に向けて書かれた本なのですが、大人が読んでも十分楽しめます。それらの本では子供向けにやさしく書かれているのはもちろん、持論をおしつけないこと。この本の場合には、歴史の中で偽善否定派と偽善肯定派との意見を持ち出し、最後にサラリと著者の考えを述べます。もちろん、著者も自分の意見は一つの意見であって、これが正しい、とはいいません。

こういった本を読んだときに、この本は何を言いたいのだ?と結論を求める人がいますが、世の中には結論がでないことの方が多いことにきづかなければなりません。結論がある、と思っている人は、子供の頃にマルバツ式のテストの影響をうけすぎ。いい点数を取ることが正しいことだ、と刷り込まれている内に、世の中には何か正しい答えがあるもんだ、と思ってしまうようになっているのです。

模範解答がある、と信じ込むと、信じている間は楽に生きることができるのですが、信じているものが実は間違いだった、と気づいた時に自己否定につながることが多いので危険です。

私が小さな頃は、ヒーロー主義、学歴至上主義、社会人になってからは拝金主義といった思想が蔓延していて、自分もそれに乗っかったのですが、それらを疑うようになった辺りから、何を信じていいのかわからなくなり自分なりに答えを見つけるのにかなり苦しみました。サッカー選手になろう、と思いサッカーしかしてこなかった少年が、一生治らない怪我してしまい、生きる希望をなくしてしまうようなイメージなのでしょうか?

結論が出ないならば、そんな難しいことを考えなければいいのでは?といった意見もあります。が、考え無しになんでもかんでもスルーさせることができる内はいいのですが、一旦立ち止まって待てよ?と思うときに自分を苦しめることがあります。

たとえば、政治家の偽善。

ちょっと前に選挙がありました。政治家って、選挙の前だけペコペコして結局は自分大事なんだ、なんて考えを持つ人がいた、としましょう。これ、まさにこの本のタイトルの「偽善」です。

偽善者を見つけて責め続けている内はいいのですが、その人は自分の思想で自分を拘束していることに気づきません。

あいつはインチキなやつだ、という考えは、俺はあの政治家と違って正しいんだ、という考えの裏返しであり、自分が考える正しいと思う考えに縛られていくのです。

たとえば商売なんてのも、よくよく考えたら詐欺行為と同じで、やっていることは政治家と変わらないじゃん、なんて欺瞞を自分に向けるようになってしまったら、自己否定してしまって何もできなくなってしまいます。

この本、「偽善」についていろんな角度から眺めているのですが、その過程を読んでいるうちに、いろんな考えがあることに気づきます。長い歴史をかけても結局は結論はでないのですが、自分なりに思考をめぐらしている内に、自分が無意識に信じ込んでいた自分の思考プロセスに気付き、自分自身もいろんな角度から物事を見られるようになるのです。

そして、「偽善」とは何か?がわかり、「偽善」を踏まえて上で自分はどう進めばいいか?他人の「偽善」に対しどう考えるか?といった問題に対し、より客観的に答えを出すことができるようになるのです。

FJ310201

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