日曜日、奥飛騨クマ牧場に行ってきました。行くまでは、正直なところあまり期待していなかったからか、逆にかなり楽しめました。
さて、動物園をはじめ、テーマパークでは2つの集客を考えなければなりません。
一つ目は、新規のお客様を集めること。そして二つ目はリピーターを増やすことです。
とにかくお客様がいなくては話になりません。
昭和の香りがするようなテーマパークでも人が多ければ、「レトロな雰囲気が良かった。」と好感を持ってもらえます。
同じ古い施設でも来場者数が少ないと、寂れた感じだ、と思われてしまいます。
こうなってしまっては、二度と足を運んでくれることはないでしょうし、販促で一番有効な手段の口コミを期待することができません。
新規でお客様を集めよう、とする場合、まずチラシやポスターで露出度を高めなければなりません。
と同時に、インターネットのコンテンツを充実させることは必須です。
というのも今や行動を起こす前に多くの情報を集めるため。情報量が多いほど、行きたい、というモチベーションが上がるのです。
また、チラシやポスターよりも期待できるのが口コミの影響力。
友人がどこかに行ってきて楽しかった、と聞くと、ついつい行きたくなるもの。
旅番組で芸能人が行くところが気になるのはまさにその心理なのです。
新規のお客さまに続き、リピーターを増やす工夫をしなければなりません。
が、無料の施設と異なり、有料の場合、入場料が100円であっても、人はなかなか寄り付いてくれません。
それは1円でも損したくない、といったプロフィット原理が働くから。
初めて行くのと違って、2回目は目新しさがなくなりどうしても感動が薄れてしまうのですが、それでも行きたい、と思わせるには工夫が必要なのです。
有名なテーマパークならば、施設を更新していけばリピーターは期待できます。
が、常に更新し続けなければならず、博打性が伴います。
多額の資本を注入しなくてもやっていくにはどうしたらいいか?
ここが難しいのです。
奥飛騨クマ牧場のホームページ。
楽しさは伝わってくるのですが、昔作られたままのようです。
ホームページ制作を仕事としているので、HTMLを見れば何時頃作られたものかわかるのですが、放置されているようです。
ただ、あえてホームページを更新するのではなく、ブログを新設させたところが素晴らしいところ。
飛騨地方でポータルサイトを作っておられるようなのですが、そこでブログを立ち上げ、ほぼ毎日記事をアップされています。
さて、ここで大事なのがほぼ毎日。
ブログって立ち上げるまでは威勢がいいのですが、数日書くとネタに困って放置してしまいます。
その点、奥飛騨クマ牧場の方は、毎日、新しいネタを拾ってきてマメに書いておられます。
好きでないとネタは探せないし、マメでないとブログはなかなか続きません。
その二つができて初めてブログは続きます。
ブログにアクセスカウンタがついているのですが、昨日のアクセス数は890でした。
たぶんページビュー数なのでしょうが、それにしても相当な数をたたき出しておられます。
コアな読者が多い上に、いろんなページを見て行く、すなわち回遊率が高いからだ、と推測できます。
奥飛騨クマ牧場が楽しかったので、コメントを出してみました。
富山からです。
クマさんのところにネズミが隠れているのを発見しました。
クマさんにあげたビスケットをこそこそ盗むのを見ていたら、
すっかり癒されました!きっと、動物作家さんって、動物を観察しているうちに
勝手にストーリーが出てくるんだろうなぁ〜
な〜んて思いました。スタッフの方は親切な上に、
クマさんたちに愛情を注いでいるのがこちらにも伝わってきて
微笑ましかったです。最新の施設の動物園もいいのですが、
ふれあいを大切にするクマ牧場、最高です!また遊びに行きますね!
ありがとうございます。Posted by クマ太郎 at 2016年11月14日 07:33
すると丁寧な返事が返ってきました。
クマ太郎さんへ
こんにちは。
先日はご来場ありがとうございました。
ネズミ御一行様は私達からするとチョッと迷惑
な存在です。ですが、お客様が楽しまれている様
なので許してあげましょう。
私も思います。動物を題材に作品を書かれていら
っしゃる作家さんは観察力がとても優れていらっしゃ
るのではないかと思います。それよりも人や動物に
対して豊かな愛情、感情をお持ちかと思います。
私達はできる事をして居ります。最新の設備等は
ありませんが、人が本来持っている物をお客様に
ご提供させて頂いて居ります。
またのご来場をスタッフ一同!お待ち致して居ります。
追伸:私は以前、ペットで飼育していた犬のお墓が
富山にありますし、そちらは大好きな街ですから時々、
遊びに行って居ります!
Posted by くまの父さんくまの父さん at 2016年11月14日 12:06
「くまの父さん」という方というだけあって、きっと年配の方だと思いますが、文章がしっかりしている上にやさしさがにじみ出ているのです。
今度、行く機会があったらどなたが「くまの父さん」なのか、聞いてみたい、と思います。
そういえばクマ牧場では、スタッフの方はどなたもやさしく接してくださいました。
私達はできる事をして居ります。最新の設備等はありませんが、人が本来持っている物をお客様にご提供させて頂いて居ります。
決意表明のようなコメントに、プロとしての自覚をみたような気がします。
施設はやや老朽化しているのですが、皆に少しでも楽しんでもらいたい、といった気持ちがあるからこそ親切でいられるのだろう、と思います。
クマに逢いたい、という気持ちに加え、クマやお客様にやさしく接しておられるスタッフの方に癒されたい、という気持ちがわいてきて、そのうち行きたくなったり、
奥飛騨に行く友人がいたら口コミしたくなるのだろう、と思います。