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ミルトンモデルの前提を織り込むことで印象は変わる

伝わる力 ―90分で変わる! 相手の信頼を勝ち取る

伝わる力 ―90分で変わる! 相手の信頼を勝ち取る
橋谷 能理子 (著)

図書館の新刊リストで見つけた借りた本。どうせハウツウ本だろう、とあまり期待していなかったのですが、最近ハマって勉強しているNLB(神経言語プログラミング)に関して章を設け詳しく説明してあったのでじっくり読んでしまいました。

著者の橋谷能理子さんは「サンデーモーニング」「ニュースステーション」などに出演されているベテランキャスター。となると、この本の内容もどちらかといえば、発声練習の本か、と思いきや「伝わる」ことに主眼を置いた本。相手に不愉快な思いをさせず、信頼を勝ち取るにはいかにしたらいいか研究されてきたことが書かれています。

ミルトンモデルとLABモデル

著書では、ミルトンモデルとLABモデルについて書かれた章が設けてあります。ミルトンモデルとは、アメリカの精神科医・心理学者のミルトンが体系化させた手法で、無意識の部分に言葉を投げかける手法。

LABプロファイルとは、相手の行動、思考プロファイルを分析し、言い方や表現方法を調整するスキルをいいます。

ミルトンモデルの前提

著書ではミルトンモデルの中でも比較的わかりやすい「前提」と「否定命令」について書かれています。

前提とは、同意を得たい内容がすでにあるものとして話を進めること。

著書では

富士山の素晴らしさは、その形にこそあると思います。

といった例を挙げています。これだけ読むと、普通の文じゃないか、と思ってしまうのですが、富士山は素晴らしい、という前提が隠されています。「いや、俺は形ではなく神秘性だ。」という意見がでてくるかもしれませんが、その時点で富士山は素晴らしい、という前提を無意識に受け入れているのです。

伝わる力 ―90分で変わる! 相手の信頼を勝ち取る

お笑いにも見えるミルトンモデルの前提

さて、ここからは本から離れます。

私はラジオ、特にNHKが好きで、文章を組み立てるとき以外は常に聞いています。たしか先週土曜の朝、宮本武蔵を元にしたコメディ番組をやっていました。

途中から聞き出したのですが、剣が強くなりたい、といった若者の台詞から始まります。

「女の子に強くなりたいから剣が強くなりたい。」

他、いろんな願望を一通り述べた上で、武蔵に勝負を挑みます。

「先生、俺と勝負しろ!」

武蔵だったか、先生だったか、憶えていないのですが、こんな感じだったと思います。それに対し武蔵はこう交わします。

「おまえはすでに負けている。が、勝負する前だからお前は運がよかった。斬られに済んだからな。」

ここも記憶があいまいなのですが、話の流れは外していない、と思います。

さて、ここでミルトンモデルの前提が隠されているのですが、わかりますかね?

俺には敵わない、という前提です。

若者は剣の戦いにしか目が行かないのに、武蔵は広い視野から勝ちを考えます。つまり、相手が命拾いをした、と思わせることによって戦わずして俺には敵わないといったイメージを植えつけ、剣を抜かないで勝ちをとりに行くのです。

ミルトンモデルを考えないと、単に笑って終わってしまうのですが、こういった具合でお笑いというのは大抵、ミルトンモデルが取り込まれています。

そして感情を動かされる、という意味では、当然のことながらセールスにもミルトンモデルの前提は含まれています。

笑わせられたり、欲しくなって思わず買ってしまったり、といった行動は、無意識に働きによって起こっているのですから。

うまく操られている私たちは、武蔵に上手く交わされた若者と何ら変わらない、と言えるのです。

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