一流の人は、本のどこに線を引いているのか
土井英司
著者の土井英司さんが、これまで読んだビジネス書約2万冊の中から刺激を受けた本44冊を紹介した本です。本の中では、一流の人の本の読み方を解説した上で、44冊の本のどこに線を引いたのか、を公表されています。
自分のことを一流と言い放つなんて一体全体何様だろう、と若干引き気味で読んでしまったのですが、本を読み進めていく内に自分のことを一流という理由がわかってきました。
表現はとてもやさしいのですが、内容がとても深い。5回ぐらい読んだのですが、読むごとに新しい発見があるのです。
紹介されている本を読んだところで、その本から土井さんほど深く知識を得ることができないような気がします。土井さんの解説は重いのです。
さて、この「一流の人は、本のどこに線を引いているのか」ですが、本に線を引くことを勧めています。
図書館で借りた本なので読んだ本に線を引くことはできないのですが、もし自分が一ヶ所だけ線を引くことを許されたならば、
10P「エンターテインメントそのものは、結局『結果』でしかないことを悟った。」
の部分だと思います。
著者の土井英司さんは、原因と結果の違いと着目について何度も何度も書いておられるのですが、自身の人生において「原因」と「結果」を見誤ったと悟る部分にずっしりときました。
人は、見てすぐわかる結果だけみて判断してしまいがちなのですが、結果の原因を探求することで本質の部分が見えてくる。
土井さんの体験が自分にも降りてくるように感じました。
原因と結果で、一つの章を設けておられるのですが、その中で、折口雅博著「起業の条件」に出てくるセンターピン理論が出てきます。
センターピンとはボウリング用語でストライクをとるために外してはいけないピン。
土井さんは、折口さんが提唱したセンターピン理論を、業態、業種といった二つの切り口から自分の言葉で優しく説明してくれています。
その中で、金融業のセンターピンは何か?といった問題があったのですが、
お金もちを抱え込むこと
といった解答にはおもわずうなづいてしまいました。
センターピンを外してしまうと、忙しくしている割に成功しない。
成功したければ、自分のビジネスのセンターピンを見抜き、センターピンを中心に戦略、戦術へと落とし込まなければならないのです。
さてさて、本の中では、
飲食業
テーマパーク
のセンターピンは何か?
といった問題がありました。わかりますかねぇ〜?
言われたらな〜んだ、ってことになるのですが、な〜んだがわからないから、なかなか儲からないのです。
テーマパークのセンターピン解説で、USJが成功した理由本が紹介されていたので、早速借りてきました。
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