自粛の大型連休が終わり、街に少し活気が戻ってきました。いつもは連休明けといえば仕事が始まることで少しブルーになっていたのですが、今年はお客さんと会話ができることをうれしく感じました。
富山の感染が発表されてから1ヶ月以上メールだけでやりとりをしていた飲食関係のお店にも、今なら大丈夫だろう、ということで年末年始の挨拶のように顔を出してきました。
飲食関係の方々はさぞかし意気消沈されていることだろう、と思ったら、どこもかしこもテイクアウトに意欲的だったので安心しました。前向きなのが一番です。
ところで車を走らせていて驚いたのは、公園の駐車場まで閉鎖されていたことです。この公園は平日、エンジンをかけたままの営業車をよく見かけたのですが、その方々がいったいどこに行ったのか少し心配になりました。
毎晩走っているランニングコースに、人気の中華料理店があります。
外から店内が丸見えなので、毎日お客さんの入りを確認しながら走っていました。
先月20日ごろからお客さんの数がピーク時の20%ぐらいになり、この調子でいけば一旦店を閉めるだろう、と予想していたのですが大型連休中もずっと営業を継続されていました。
大型連休中はお店全体で1、2組ぐらい。割合で表現すると5%ぐらいでしょうか。
それが連休明けの昨日は、なんと40%ぐらいまで回復していました。人気店はやはり強いですね。
ウィスルと経済。政府も民間もこの二つで揺れ動く時期に入ります。
自粛すれば新規感染者数が減少するのはわかるのですが、いつまでも休んでいる訳にはいかないからです。
富山では感染者数が激減したことに加え、感染者そのものの報道をしなくなったことで危機感がかなり薄らいできました。怯えているのはウィスルではなく風評被害なのかもしれません。
また、頭の中でウィスル像ってのがなんとなくできつつあるように思われます。口には出しはしませんが、ここから先は気をつけないといけない、というラインの存在です。
今後、感染者数の減少と共にこのボーダーラインが下がってくることになるのでしょうが、ラインを下げすぎた時に、感染が再び広まるのだと思います。
このように封じ込めに何度か失敗していくうちにワクチンが行きわたり、なんとなくウィルス終息を迎えることになるのでしょう。
さて今回の新型コロナウィスルで大変な飲食業界の今後の方針ですが
1.うまいものを提供するのか
2.交流の場を提供するのか
で方針が大きく分かれると思います。
「1.うまいもの」を提供するお店の場合、テイクアウトで当座はしのげそうなのですが、生ものか、加熱品か、によって大きく分かれます。
この後、食品が傷みやすい時期に入るので生ものは正直キツいです。新型コロナウィスルに加え、食中毒の対応が必要となります。
その点、若者向けに肉料理を始めとする焼き物を提供するならテイクアウトで十分勝負可能です。日頃のストレスを食にぶつける方向けのメニューを作ればいいでしょう。
逆に、「2.交流の場」をウリにしているお店はかなり苦戦が予想されます。中でも宴会場や高齢者をターゲットにした業種はきついです。
いつかは新型コロナウィスルが終息すると思います。ただし、いつ終息するかわからないし、その間に人々の価値観そのものが変わる可能性があります。
飲食関係は一番変化が求められているのでしょう。