収益性の上がるホームページ制作のご提案

橋本之克さんの行動経済学は実例がいいのですんなり入っていく

行動経済学なら橋本之克さん

行動経済学の本をいろいろ読んだのですが、これまでで一番グッときたのが橋本之克さんのものです。学者先生が書いたものは言葉が先行していて浮世離れしているのに対し、橋本さんの場合は実例がいいので納得の度合いが違う。すんなり入っていきます。

今回の「はじめに」では

・つまらないものでも、一度手に入れたら愛着を感じる
・罰金を払えば悪いことをしても良いと思ってしまう
・ギャンブルで手に入れたお金は簡単に浪費する
・ブラックな企業を辞めることができない

といった例を挙げ、心がどのように働くことで、やめられなくなるのか説明しています。

人が行動を起こす理由は複合

上記の例以外に私がフムフムと思ったのが「どうしてソーシャルゲームにハマってしまうのか」

行動経済学を使って説明しているところは、巻頭のため行動経済学に関する説明を交えながら解説されていたので、特によかったです。

ソーシャルゲームにハマる理由に関しましては、行動経済学の6つのキーワードからハマる理由を説明していました。人の心って、いろんな感情が入り混じっているんですよね。

私でも非日常体験でハマってしまうのはよくわかるのですが、行動経済学でも説明がつくのには驚きました。

販促に使えるのは当然

私が行動経済学を知ってからかなりの年月が経つのですが、当初は販促に使えるツールだと思ったからです。この本でも、アンカリングや極端回避性などについて書かれています。しかし、今はこういった手法が魔法のツールではなくなった、とも書かれています。

ちなみにアンカリングとは、店頭価格10,000円のところ10%引きの9,000円と提示することで安さを強調する手法。

極端回避性とは、宴会料理で、松5,000円、竹3,0000円、梅2,000円と提示することで真ん中の竹を選ばせる手法。

言葉だけ聞くとわかりにくいのですが、少し前まで当たり前に展開されていた手法だと思います。

こういった販売手法、ネットで他社の価格を調べたり、口コミ情報を得たりすることができるようになったことで、昔ほど効果がなくなった、と著書は述べています。なるほど、最近はあまり見かけなくなりました。

では販売側は行動経済学を諦め、価格競争に振り回されているのか、というとそうでもないようです。逆に無意識に個人情報が抜かれ、私たちが知らないうちに、企業に都合がいいように誘導されているようです。

行動経済学の未来

行動経済学というと、販促のためのダマシのテクニックのように思われがちですが、社会や生活によい影響を与える試み「ナッジ」についても紹介されていました。

マーケティングの定義は、2007年に改定され、「社会全体に価値をもたらすべきもの」という概念が加わったそうです。

知らないうちに社会にとって望ましい方向に導く、ってのは、結局は全体主義に行きつきそうな感じがして少し怖いような気がするのですが、それだけ影響力のある学問だ、といえそうです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です